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 有限会社フーズシステムクリエイターの外部協力者で、浜の情報を集めていただいている、ツク・ピーさんによる「全国見て・食べて」を紹介するコーナーです。日本全国の浜の情報を食と共にお楽しみください。

ツク・ピーの全国見て・食べて
柳川編    2008年7月
千葉勝浦編 2008年8月
羅臼編 2008年8月
お伊勢さん編 2008年9月
海外特別編(ソウル) 2008年9月

柳川編

 ホントに、久々に、旅のお話を書く気力が出てきたのだ。どこまで続くかわからないが、トライしてみようと思う。将来は、これで賞をとりたいものだが???
 さて、今回の旅は、佐賀空港を経由して、柳川と有明海の旅だ。初めて、佐賀空港に降り立ったが、着陸のアプローチは、阿蘇山の上空、そして有明海を通るコースだった。
 最近は、年をとってきたせいか、また、色々あったせいか、日本の最高のパワースポットである富士山を見ないと気がおさまらない性格になってしまった。だから、西に行く時飛行機では富士山を見下ろせる確率の高い窓際(A)席に座ることにしている。
 それが、幸いしたのか、今回は、阿蘇の外輪山、中岳、そして有明海が見事に眼下に見渡すことができて、2重の楽しみを味わった。ちなみに、小生のボキャブラリーのレベルでは、阿蘇の中岳、外輪山を見た感想として、「まさに地図そのものの雄大さ」としか表現できないところが、実にさびしいところだが…。
 ともかく、阿蘇山が九州を作ったということを実感できる雄大な景色は、一見の価値ありだと思う。
  飛行機が外輪山を過ぎると、いよいよ車輪を出し、着陸態勢に入るが、その頃眼下に見えてくるのは有明海だ。その岸には、四手網が並ぶ。有明海の風情を車窓ではなく、鳥瞰することができたのだ

 佐賀県のために…と思い宣伝するが、有明佐賀空港に着陸すると二つの特典がある。一つは、ANAの場合エディが2000ポイント付与される(便は指定)こと。そしてもう一つは、レンタカーが一人で使用の場合12000円(保険込みで3050円)で借りられるということだ。2人だと、1日1000円になる。佐賀県が補助金を出して、佐賀空港の利用客数を増やす対策のようだ。佐賀県民の血税を使い、気の毒には思うが、佐賀の旅を謳歌することができたのだ。
 ということで、935分頃、時間どおり到着。仕事は1330分からなので、今回はアイドルタイムと、超割安レンタカー(今回はマツダのレンタカーを使用。写真中央部)を使って、一度は行ってみたかった「柳川」に行くことにした。当然、お目当ては、柳川にある有明海の魚を扱っている鮮魚屋さんと有明海の魚を食すこと。これに尽きる。もちろん、今回は柳川のウナギには目もくれなかった。

さて、恥ずかしながら有明海の魚はトンと無知なもので、インターネットで調べ、北原白秋の生家の近くの、水郷沿いにある吉開鮮魚店を選んだ。店先には、お目当ての有明海の魚介類が並んでいる。店のオバチャンに「写真撮影をしてよいか」と尋ねたところ、快諾をいただく。
 何せ、最も興味ある魚は、ちょうど旬を迎えたエツという魚だ。テレビで見てから、自分の脳裏に焼き付いてしまったのだ。小骨はある魚だというが、細かく切り刻むと程よい上品な脂が口に拡がり、おいしいとのこと。思わず、唾液腺が緩んでしまっても不思議ではない状態だ。いわゆる「テンパッている」状態だ。それが目の前にあるのだ。
 その他には、メカジャー、くらげ、えび、ニシガイなどがある。
 その時、ちょうど店に地元のオバちゃんが来た。魚を買っているようだが、店のオバチャンと塩海苔の話ではずんでいる。海苔を預かれば、塩海苔に加工してくれるというのだ。そっと聞き耳を立てる。そのうち、性格柄、その会話に、何の拍子かわからぬが、口をはさまずにはいられなかった。
 結果、オバちゃんが「もしよかったら塩海苔を送る」と言ってくれた。どうも、もらい癖がついてしまっているのだろうか。自分では気がつかないが。ともかく、オバチャンの優しさに感激しながら、名前も知らぬオバちゃんに名刺を渡し、送ってもらうことにした。もちろん、自分的には誠実さをにじませるべく、「タダでもらうのも気の毒なので、請求書を同封してくれれば必ず1週間以内に払う」と約束はしたのだが。
 実にいい加減な話だが、これが日本の原風景だと、妙に懐かしい感じがした。

その後、近くの観光案内所で、どこかエツを食わせてくれるところはないか聞いたところ、近くの夜明茶屋で食べさせてくれるのではないかと紹介された。なお、エツのフルコースを食べるには、柳川ではなく大川の料亭でしか食べられないとのこと。ただ、この夜明茶屋は、魚屋さんが経営しているので、食べられかもしれないとのこと。しかし、何とも間が悪い。時間は1020分くらい。朝飯を喰らってわずか。せめて、佐賀までの移動を考えても、1130分くらいに昼食をとるのが望ましい。ということで、まずは、柳川といえば水郷。市役所の駐車場に無断駐車をして、その水郷を見る。
 まだ、1130分までには時間があるということで、有明海の夕陽を望む丘という看板を見たことを思い出し、いざ出発。なんたって、レンタカーだ。
しかし、どこかで道を間違いたらしく、着いたところは有明海のドンづまりの堤防。まあ、有明海は眺めようかということで、心細い堤防の砂利道を進む。有明海は一望したものの、道があるのでこのまま行けば堤防沿いの道から一般道に降りられると思い、突っ走ってしまった。しかし、道も細くなり、終いには行き止まりかと思わせる小道が続く。ここは、性格柄、気合いで突き進むしかない。雑草おい茂る道も、突っ走らなければ。その時、目に飛び込んできたのは先ほど着陸の際に見た四手網の漁場だ。ラッキーと思い、1個所だけ漁をしている小屋に行き、堤防から声をかける。了解を得て小屋へ。オッサンは奇異に思ったのか、この胡散臭いアンチャンに、どこから来たのかと盛んに訊ねる。東京からだと言うと、何でここへきたのかと、さらにたたみかけられた質問が浴びせられる。飛行機で見たというと、理解してくれたようで、「このもの好きが」と思ったのだろう。気を和らげてくれ対応してくれた。
 ただ、時悪しくも、干潮が進み始めた時間。すでに漁はお終い間際だ。オッチャンの話では、この漁場も干上がってしまうので夕方までは四手網の漁ができないという。夕方来ないかと盛んに誘われるも、レンタカーは18時に佐賀駅営業所に返すことになっており、その前に講演会もあるために、断念せざるを得なかった。今度来たときは、オッチャンの漁場に一直線に向かい、一緒に漁をしてみようかと考えている。ただし、覚えていてくれればの話だが。

 ところで、このオッチャンの目的は、アカメという魚だそうだ。いわゆる、ボラに近い魚のようで、赤い眼をしている魚だ。今が、脂がのり、とても美味しいのだそうだ。しかし、柳川の店にはないことからすると、超レアな魚のようだ。是非食いたいなぁ〜。
 さて、時間も経ち、教えてくれた夜明け茶屋のある柳川に戻る。自分でも物好きだと思う。
 夜明け茶屋には、いけすが数基あり、中には何とワラスボが活きているではないか。店員に聞くと、刺身でいけるという。グロのような気もするが、エ〜イこの際、ここで食わねば柳川にきた意味もないということで、すぐに注文。もちろん、エツの刺身も注文した。出されたツクピーチョイスの刺身の盛り合わせがこの写真。
 ワラスボは、大きくなってくる今からが旬だという。活造りということで、ワラスボの顔が思わず目に飛び込む。生命力のある魚で、時折口を大きくあける。色も、何とも表現のしにくい色で、しいて言えば、頭が光に輝きオパール色か。味は、意外にも淡白。肉は柔らかいも、噛み切りずらい。口の中でクチャクチャとやるしかない。肝心な味はというと、そこそこの味といった方がいいだろう。ただ、女性はこの活造りはグロすぎて、無理かも。つくづく、最近はゲテモノ志向に走ってきている自分に、不気味さを感じてしまった (^_^;)
 一方、エツは確かに小骨が多い魚だが、想像通り、脂が上品にのって美味だ。正当?な魚だ。唾液腺が緩んだ甲斐はあった。
 最後に注文したのは、有明海で筆を使う珍しい漁法で獲れる穴じゃこだ。店員のお薦めで、唐揚げにしてもらい食べた。味付けがちょっと塩辛くて、風味が損ねてしまっている。でも、ほのかに、「穴じゃこの味」がしているようだ。とはいえ、穴じゃこの味とは何かというと、甲殻類ゆえに、エビを素揚げして食べたときの味、それと尻尾の方は妙にやわらかく、多少の風味がありそうだが、油の問題か、微妙な味がしてこない。多分、微妙な味があるのだろう。そこそこの味なのだろう。ということで、とりあえず「有明のさかなを食ったどぉ〜」ということだ。ご飯とみそ汁をつけて、締めて2000円。まあまあだ。

 

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